H3-MoM_H³ 第23回:ヘルスケアIoT超入門_20190418
#MoM #H3-MoM #ヘルスケアIoT
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written by ryosukick.icon
2019年5月16日(木)19:00-21:00 @ 神田小川町
(ヘルスケアのためのIoT超入門)
https://gyazo.com/d73082a050b1a9d9736fc03fc94be09d
【講師】
ABBA Lab
縣 ニキさん
ABBALab IoE ファンドのパートナーとして、投資ファンドを運営。IoT関連製品及びサービスを開発するスタートアップを対象に、プロトタイプ〜プレシードの最もアーリーなフェイズを支援。 #VC(Venture_Capital #インキュベーター
リアルタイムQ&Aサービス「Sli.do」(https://www.sli.do/ )イベントコード
F498
(Peatixリンク)
https://peatix.com/event/create2/662170/edit#/advanced
【概要】
Society 5.0の実現が内閣府等で謳われている。この実現に一躍を担うと期待されているのがIoT
IoTとは
センサー~基板~
センサーの種類
湿度・温度センサー
加速度センサー
ジャイロセンサー
pHセンサー
光センサー
音センサー
・・・etc
秋葉原にいけば、これらのセンサーはどこでも簡単に買える!
参考)秋月電子通商 トップページ - 電子部品・半導体 【通販・販売】 http://akizukidenshi.com/catalog/
基盤モジュール:
Rasberry Pie(通称:ラズパイ)
簡単にIoTプロトタイピングができる。スタートアップがよく使っている
Arduino(通称:アルデュイーノ)
これも有名。イタリア発症
Ichigo Jam
これらの浸透により、ソニーやNECのような大手メーカーでなくともプロトタイピングができるようになった。
モノの「そとがわ」をつくる技術
3Dプリンター
CNC
簡易型
・・・
通信 / ネットワーク
4G / LTE
5G
Wifi
Bluetooth Low Energy
IoTの小型化・普及に大きな影響を受けた
LoRa
sigfox
・・・
ギガバイト以上になると通信の免許が必要になるが、それ以下なら自由に規格を作れる。
小さなデータをこまめに送れるようになって何がうれしいかというと、例えば水道メーター。こまめにデータ回収&更新がされるようになるスマートメーター。検針員のコストがかからなくなり、利用状況をリアルタイム遠隔把握ができるようになった。
データ分析・処理
クラウドコンピューティングの進展により、デバイス側でやらなければならない処理ハードルが劇的に下がった
機械学習/深層学習のようなAI技術の発展に伴い、実世界のリアルデータを解釈する能力が飛躍的にあがった
参考:H3-MoM_H³ 第19回:医療者のための人工知能/機械学習入門_20190117
ABBA Labで投資検討時に用いているフレームワーク:IoT Matrix
下記2軸からなるマトリックス。
Input → Logic → Output
Things →Device →Internet
検討順路はインプット~アウトプット
Input x Things(何をセンシングするか)
Input x Device(何でセンシングするか)
Input x Internet(どう保存するか、主にクラウドで)
Logic x Internet (どんなアプリケーションで分析するか)
Output x Internet (データや結果の受け渡しは)
・・・
国内ヘルスケアIoT事例(ABBA Lab支援先含む)
サイマックス
サイマックス株式会社-誰もが健康不安なく、夢の実現にまい進できる豊かな社会へ https://symax.jp/ja.html
https://gyazo.com/814958d8db0babea5423716ad47161a9
ORPHE TRACK
ORPHE TRACK|ランニングを変える、スマートなフットウェア https://track.orphe.shoes/
https://gyazo.com/8bb8a19675e10222a74cab4cb2a26d10
HERBIO
株式会社HERBIO https://herbio.co.jp/
https://gyazo.com/65d7e5bb4023869e528eb77ac27485b5
aba / Helppad
Helppad https://helppad.jp/#/
https://gyazo.com/d0441ec1422050ad4163d3aff0137ea3
DFree
DFree - 排泄予測デバイス/Toilet Timing Predicting Device https://dfree.biz/
https://gyazo.com/b58771cb8bd9109fae0bf77b6bdca6fd
hamon / ミツフジ
ミツフジ株式会社 | hamon®の生体情報マネジメントで、ヒトは未来を手に入れる http://www.hamon.tech/
https://gyazo.com/1aada4592e4cdfe1b87f65a6b9eb3cf2
Arblet
Arblet Inc. https://www.arblet.com/
https://gyazo.com/79676c7457da27c4ec4813ae8c42b447
Key Question
「あなたは自分の何が知りたいですか?」「誰をどう助けたいですか?」
【Q&A】
Q. IoTで取得したデータは誰のものになるのか?
A. とてもGood Question。Faceookの情報漏えい問題などで各国政府の関心も高まるなか、EU一般データ保護規則GDPRで規制も強化されている。基本的にはデータ取得元である個人に帰属するという考え方を示しており、オプトアウトの原則がある。それが2019年に施行され、全世界に影響を及ぼしている。コレ自体が今後のデータ取扱に関するトレンドになっていくものと思われる。ただし、AI等で加工されたデータについては匿名化されているので、そこは個人情報にはならないという解釈もあり、その指針も示されている。
Q. これまでIoTプロダクトを一回も開発したこと無い人間が、はじめに実践するために良い書籍やセミナー、ワークショップなどありましたら教えて下さい
A. ABBA Labも活動拠点としているDMM.make AKIBAがオススメ。部品は持ち込んで貰う必要があるが、必要な機材やメンターは一通り揃っており、よくセミナー/勉強会もやっています。
DMM.make AKIBA - ハードウェアコワーキング https://akiba.dmm-make.com/
Q. 医療機器でIoTのケースの例を知りたいです!
(あわせて薬事承認のハードルなど気にすべきところについて教えてください!)
A. ウェルネスの範囲であれば、FDA通さなくても良いという指針はできているが、医療機器になるとかなりハードルは高く、「血圧」のような医療用語を扱おうとすると大変。
Q. IoTデータと個人情報保護の観点から、最終的にどういう許諾プロセスになるか?
A. 情報利用の許諾をとる、それがSNSのSign upのなかでソフトウェアプレイヤーが一元管理することが多い。あとはAPI連携によって、異なるデベロッパー間でデータ共有をするということをやっている。
Q. IoTデバイス同士の連携って今後増えるのか?
A. 現状決して多くはないが、増えては行く。
Q. 今日は日本の事例を中心にご紹介頂きましたが、海外で特筆すべきIoTの成功事例などは思い浮かびますか? 海外と日本を比較して、盛り上がり、普及性、人材の確保など違いは思いつかれますか?
A. 海外動向としてはX Techがすごく増えた。Baby Techとか、Sleep Techなど新しいカテゴリが生まれ始めている。ただ、そこに日本勢はあまりおらず、海外勢もまだ勝ちきっているプレイヤーはあまりいない印象。
A. IoTの世界だと、米国もすごいのだが、実はフランスは強力な政府支援もあり、IoTが盛ん。La French Techというイニシアティブのなかで世界中に発達している。ただ、深センで作っている。
A. 日本のIoTコミュニティはDMM.make AKIBAやABBA Labが頑張っているが、VCマネーが集まりきっていると、それほど実例はまだ多くなく、成功事例づくりに関係者で注力している段階。
【参考文献】
ryosukick.icon 更に深めたい方は、こちらのヘルスケアIoTに関するニュース記事クリップ集をどうぞ!
ヘルスケアIoT - 🌿Knowledge - Lifetime Ventures https://scrapbox.io/ltv-km/%E3%83%98%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%82%A2IoT